「欲しかったのは私のパートナー、ハウスクリーニングではなかった・・・」
「何をイライラしているの? もっと笑顔で過ごそうよ」。ベアーズ専務取締役の高橋ゆき氏は、夫にそう言われハッと我に返った。
高橋専務は香港の商社のマーケティングマネジャーとして4年間働いた経験を持つ。香港ではメイドを雇い、二人三脚で子育てと仕事をこなし充実した日々を送った。ほどなく
して帰国した時点で2児の母となっていた高橋氏は、日本でもメイドサービスを探した。が、市場にあるのは清掃を専門に行う「ハウス
クリーニング」、個人契約で不安が残る「家政婦サービス」…。求めていた「仕事、生活を充実させていくためのパートナー」は見つからず、孤軍奮闘した。
この体験から、忙しい女性たちが、仕事だけでなく家でも笑顔で過ごせるサポートをしたいという強い思いが生まれ、「家事代行」の起業を夫婦で決断した。それが現在、家
事代行サービスをリードするベアーズである。
ベアーズが提供する家事代行サービスは、掃除、買い物、食事の支度、子どもの送迎、洗濯などなど、家庭に合わせて必要な家事を代行する。売上高は前年比で2倍の6億円
。従業員は2008年4月時点で社員50人、家事代行サービスを担う「ベアーズレディ」は2300人。現在も問い合わせが後を絶たない。
サービス業が伸び悩む中、ベアーズが成長し続けている秘訣は一体どこにあるのか。
「まず金融業務の中で何ができるか。例えば、住宅ローンを組んでいただいたお客さまに、どういうサービスができるか。二十年、三十年かけて返済していただく間に、当然
家が古くなる。その際、ハウスクリーニングのサービスがあれば喜ばれるかもしれない」
「顧客の視点から発想すれば、付加価値のある商品が生まれる。今年四月、営業や融資などさまざまな課から四-五人単位で集めたプロジェクトチームを三つ発足させた。ク
レジットの総合ポイント制など、商品開発も進んでいる」
| 固定リンク


コメント